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のどの中間にある甲状軟骨で、のど骨ともいい、成年男子にはっきりみられることから、『聖書』の故事をもとにキリスト教圏でAのリンゴといわれるようになった。 軟骨はのどにあるだけでなく、背骨の継ぎ目や長い骨の末端などにあって、ショック・アブソーバーや動くときの接触面として働いている。
そうでないと、動く部分がこすれていろいろなトラブルが起きてしまう。 軟骨は硬いが、柔軟で透明なものであり、以下の三つの種類がある。
背骨の継ぎ目にあるのが第一種の軟骨で、歯や骨に次ぐ繊維軟骨と呼ばれ、3種類の軟骨のなかでもっとも強い。 第二種は硝子軟骨という筋のような柔軟な軟骨で、これは骨の末端で動く部分を薄くおおっていたり、肋骨を胸骨につないだ叉鼻の形を支えたりしているものである。
このタイプの軟骨は、人間が年をとるにつれて硬くなる。 第3種の軟骨は黄色軟骨と呼び、これはいちばん柔らかい。

外耳や耳管やのどなどにある。 軟骨に関してもっとも興味深いことは、その形ではなくて人体にとっての重要性である。
そして重要であるがゆえに、胎児のなかでいちばん最初に形成される。 妊娠初期のころの胎児には、骨はない。
あるのは軟骨であり、その上に頭蓋骨以外の骨格が形成されていく。 子供の骨は比較的柔軟だが、これはより多く軟骨が入っているからで、成長板と呼ばれる骨のてっぺんの部分に軟骨がある。
また、大人の骨に比べてカルシウムの含有率も少ない(このことから、新生児が.多くの病気に強い抵抗力を持っているのは、体のなかに軟骨をたくさん持っているからだという説も唱えられている)。 老人になると軟骨のような柔軟な組織は少なくなり、骨のなかのカルシウムの含有量も増える。
老人の骨がもろく折れやすくなるのもそのためである。 胎児の場合、まず軟骨ができて次にそれが骨に変わっていくが、骨折の際には同じプロセスが成人にも起こる。
骨折すると骨のなかのある種の物質が血液循環の仕組みを通して骨折箇所をきれいにし、未分化の細胞をその箇所に集めて増殖させるように指令を出す。 が、これらの未分化の細胞はコンドロサイト、つまり軟骨細胞になって軟骨の繊維を織りなし、それが骨折箇所を埋めて折れた骨を継ぐ。
そして最後に、軟骨が石灰化して新しい骨になっていく。 驚くべきことは、軟骨が神経や血管やリンパ管も必要としないで、うまく機能している組織だということである。
栄養は血液やリンパ液を通らないで、軟骨中に大量に含まれている水によって補給されている。

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